奈良多文化共生音楽祭プロジェクト

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「奈良多文化共生音楽祭2016」開催報告
特定非営利活動法人チョウタリィの会主催の「奈良多文化共生音楽祭2016」を2016年1月10日(日）に奈良市の学園前ホールにて開催致しました。

【当プロジェクト実施の背景】
近年における経済のグローバル化の波は、アジアの国々等において、貧困層の増加、教育格差や経済格差の拡大、さらに、民族間、宗教間、貧富の対立、テロリズム等の紛争など深刻な問題を国際社会に生じさせています。これらの問題は、今や国際社会の問題としてだけではなく地域の問題として考えなければならないものとなっています。
世界の国々や民族の多様な音楽文化、人々の生活を理解することは、他国の人々との間に友好を深め、さらに信頼関係を高めます。そして、お互いに対する偏見をなくし、要らぬ軋轢や紛争を回避することができるものと思います。真のグローバル化は、経済活動の拡大のみだけではなく、世界において多文化共生社会の実現を推進することが重要であり、その結果として世界の平和と安定につながるものと思います。

　

【当プロジェクトの経緯】
当音楽祭では、東アジアにおけるアラブ音楽の第一人者でウード奏者の常味裕司氏の参加に加え、プロとして活躍している音楽家が多数参加し、アラブ音楽、北インド宮廷音楽、アラブ音楽を意識したギター演奏など普段ではあまり耳にしない民族音楽の演奏やフルート、ピアノ、ハワイアン音楽などの演奏も行われました。
民族音楽においては、楽器の説明、その文化や歴史、西洋音楽または邦楽との違いや共通点などの説明も行われました。また、チョウタリィにおいて、昨年の4月、5月にネパールで起こった大地震の被災地の状況や当会の被災者への支援活動、ネパール、タイ、インドネシア、インドでの人々との交流の様子などもプロジェクターを用いて紹介しました。さらにロビーにおいて、チョウタリィのこれまでの多文化共生社会の実現を目指した活動をパネルで展示致しました。
来場者のアンケートにおいて、「多文化共生の必要性について」の問いに対して92％の人が「必要」と回答している結果から、当プロジェクトを通して、地域の人々に多文化共生の必要性を理解して頂くことができ、多文化共生の推進に寄与できたものと思います。また、普段は耳にしない多様な音楽文化に触れて頂き、それらの国や民族の文化の深さを再認識して頂くことができたものと思います。
チョウタリィでは、当プロジェクトを定期的、継続的に行っていきたいと思います。

2015/9/22 【奈良多文化共生音楽祭】Facebookページを後進しました。出演者紹介　居倉健さん（ギター）